KPS30/40 ギヤスカイビングマシン
中型内歯車の高能率加工を実現する高剛性専用機
・ 乗用車・トラック・ 小型建設機械変速機用内歯車
・ 中型減速機用内歯車
KPS40 ギヤスカイビング加工
KPS40 オートローダー
KPS40 機外バリ取り装置
創成歯切り法の一種で、ワーク軸と工具軸に軸角を与えた状態で、双方を歯数比に応じた回転比で回転させながら工具をワーク軸方向に送って加工します。
切削中、工具切れ刃が歯溝を薄くそぎ落とし(Skive)ながら少しずつ加工していくことから、ギヤスカイビング加工と呼ばれています。内歯車だけでなく、外歯車の加工も可能です。
従来のギヤシェーパーのような工具の往復運動でなく、回転運動で加工していくため、加工時間を20〜50%短縮できます。
また、ギヤシェーパーではワークに工具の逃がし部が必要ですが、ギヤスカイビングでは切り上がり加工が可能な為、ワークの工具の逃がし部をなくして、ワーク剛性を向上させることもできます。
従来のブローチ加工では不可能であったクラウニングやテーパーなどの歯すじ修正も、加工条件の変更やサイクルタイムを伸ばすことなく行なうことができます。
歯すじ修正が可能となることで、歯車設計上の自由度が高まり、後工程の仕上げ代を減らして、工具費の軽減も図れます。また、工具の加工位置をずらすことで、歯形形状もわずかに修正可能です。
ベッドやコラムなどの機械主要部品を当社の主力製品であるホブ盤と共通化設計することで、高剛性を確保し、トラックや小型建設機械などの大径ワークに対応します。
自動ワーク位相合せ装置により、加工済みの歯を自動で検出し、熱処理後のワークの仕上げ加工が可能で、熱処理後の歯すじ形状をより簡単にコントロールすることができます。
ワーク搬出入、及び工具交換にはリングローダー・ATCを使用して、長時間の自動化運転と高頻度な工具交換に対応可能です。また、機外バリ取り装置を搭載することで、工程短縮に貢献します。